11月7日(土)の初級講座では、前回の予告(?)通り、
「完成した作品に水をつけ、竿を叩いてガラスを竿から切り離す」
という作業が新しく加わりました。
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先週ガラスをつつくのに使った”ピンサー”(ガラス用の大きなピンセット)
を持って、ベンチの後ろにあるバケツに手を入れます。
その時、ピンサーを握って閉じておくのがポイント。
そうすると、閉じたピンサーのすき間に水がたまります。
水をためたまま、”くくり”という竿から切り離すためのくびれに
ピンサーを近づけて…作品本体に水がかからないようにくびれに水を落とします。
簡単そうに見えますが、最初はなかなかうまくピンサーに水をためたり、
狙った所に水を落としたりすることができません。
また、作品本体に水がかかってしまうと、その水で
小さなヒビの模様が出来てしまうので注意が必要です。
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慎重に、慎重に…
水をくびれに落としていきます。
この水が触れた部分のガラスの温度が下がることで、
このあと竿を叩いてガラスを切り離すためのヒビを入れることができます。
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講座中には、時折作業を中断して先生から作業の解説が入ります。
慣れてくるとだんだんわかってくる、「ちょっとしたコツ」を、
講座生のお一人お一人の動きに合わせて指導します。
この、「ちょっとしたコツ」が体に身に着くとびっくりするくらい
制作がスムーズに進むようになるんですよ♪
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さて、ここからは次週から始まる”くくり”の作業の説明です。
”くくり”とは、ジャック(はし)というガラス用の道具を使って
細いくびれの部分を作品に付けることです。
ガラスを竿に巻きとったそのままの状態では、竿に一番近い場所のガラスの直径が大きすぎて、
後で水をつけて竿から切り離すときに、叩いた衝撃で本体にヒビが入ってしまいます。
そこで、くくりを入れて衝撃に弱い細い部分を作っておき、
その部分に水をつけてヒビをいれ、より弱くした状態で叩いてガラスを切り離します。
左側の写真では、作品が一本の筒のような形をしていますが…
右側のくくりを入れた後の写真では、くびれが出来て卵のような形になりました。
来週は、講座でこのくくりの作業を初挑戦!します。
ガラスの形を変える難しさ、楽しさをご紹介する予定ですので、お楽しみに♪
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初級講座も、5回目が無事に終了しました。
講座生の皆さまも、未来館に通うことや吹きガラスの動きに
少しずつ体が慣れてきた頃でしょうか。
「やっと少しずつ体が慣れてきたけれど、覚えることがたくさん
あってまだまだ大変!でもそれも楽しんでいます」
という感想を頂きました。
ご夫婦で参加されている方は
「行き帰りや普段の生活でガラスの話をすることが増えた」とのこと。
帰りに焼野海岸の防波堤で釣りを楽しんで帰られたそうです。
これからも楽しんで行きましょうね~~~♪