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初級講座(12回目) - 引っ張って伸ばす一輪挿し

12回目である今回は、グラス以外の形を作る練習として、

ポンテを取った後に口を引っ張って伸ばした一輪挿しを作りました。

 

まずは、西川慎先生のデモンストレーションです。

ポンテを取った後の丸っこい形を、ピンサーというガラス用の

ピンセットを使って口を引っ張っていきます。

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どんどん伸びていきますね♪

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完成!!

今日は、この形を作ります。

 

ガラスが柔らかいうちに、口の部分をつまんで引っ張ります。

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この、引っ張る作業はテンポがとても大事。

ホットショップに、「ハイッ、1、2! 1、2!!」とか、

「つまんで引っ張る!つまんで引っ張る!!」という掛け声が響いています。

 

「完成!」

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初めて作るかたちなので、講座生の皆さんも「これでいいのかな??」

という表情でしたが、バッチリです!きれいに伸びてます♪

こうやって、時々新しい技法・かたちを学んでいきます。

 

加工が早く済んだ講座生さんが工芸教室でなにか作業をしています。

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サンドブラストですね!

先週作ったグラスを加工して、模様を彫りたい部分にビニールテープを貼りました。

そこに絵柄を描いて、カッターで切り取っています。

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こちらは、機械で砂を吹き付けて表面を削っているところ。

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二人とも完成。初めてということですが、とても上手でした。

自分で吹いて作った素材にサンドブラストが出来るのも、講座ならでは! 

 作品を作る時に、サンドブラストをすることを考えてデザインするのも楽しいですよ♪ (S)

今年最初の吹きガラス初級・上級講座が始まりました♪♪

 

今年最初の吹きガラス講座が始まりました♪

 

午前中は吹きガラスの初級講座(11回目)でした。

今年最初の吹きガラス講座なので

講座生の皆さんは気合いを入れて吹きガラス制作をされていました。

 

グラスの制作手順を思い出しながら、ひきつづきグラスを作りました。

吹きガラス制作は何度も繰り返し制作しながら一つ一つ 体で覚えてきます。

講座生の皆さんは講座があるたびにぐんぐん上達しています!!

これからも素敵な作品が作れるように頑張って練習しましょうね♪

 

 

さて、午前にひきつづき午後は上級講座です。

初級・中級と一年間吹きガラスの基礎を学び、上級に進みます。

 

上級講座では作りたいガラス作品を自分でデザインし、

オリジナリティーのある作品を作ることができます。

 吹きガラス制作を重ねていくと講座生さんそれぞれの個性が出ててくるので、

私達スタッフは講座生さんが次に何を作られるのか毎回楽しみにしています♪

 

今日の上級講座生でも素敵なガラス作品を制作されていまいした。

ガラス作品は制作後に一晩かけてガラスを冷ますので、

次回の吹きガラス講座まで作品を見ることができません。

毎回どんな作品に仕上がっているのか楽しみにされているそうです♪

 

 

講座生のみなさん、今年もよろしくお願いいたします!!

私達スタッフも精一杯お手伝いいたしますので

今年もたくさん素敵な作品を一緒に作っていきましょうね♪♪ 

 

初級講座(9回目)

10月から始まった初級講座も、早いもので9回目になりました。

 

今回はまず、加工の様子からご紹介します♪

今日は、先週作った小鉢サイズの器を加工しました。

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出来上がった作品です。

両手で包みこめるくらいのサイズで、

色々な使い道がありそうです♪

 

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「初の器です!やった!!」

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「うれしいです!」

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「前回の花器には家内が花を活けてくれました。今回のはどうなるかな♪」

「こうやって形になるとうれしいですね♪♪♪」

 

皆さんとてもいい笑顔ですね~~♪

かたまりのペーパーウエイトで基礎を積み重ねて、初めて作った器の作品です。

これから吹きガラスを続けて、どんどん上達するとこの最初の作品が

とてもかわいく思えてくるので、ぜひとも大切にしてくださいね♪

 

・ ・ ・

 

さて、吹きガラスの講座の様子です。

先週は、丸く膨らませた球の口を開き、上の写真のような小鉢にしました。

今週は、球の状態からガラスを細長く延ばして、その後底を作ります。

この二つの工程が増えるだけで、「小鉢」から「グラス」になるんですよ~~♪

 

それでは早速見てみましょう。

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まずは、きれいな球を作ります。ここまでは、先週と同じ。

 

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次に、温めて柔らかくした球の付いた竿をゆっくりと下に向け、

振り子のように左右に振ります。

この時に、ガラスの形がゆがまないように慎重に、慎重に…。

 

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すると、球が伸びて細く長くなりました!!

このままだと、口を開いてグラスにしたときに底が狭くて安定が悪いので…

 

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パドルという木の板をグラスの底になる部分にそ~~っと当てて、平らな底を作ります。

これで、グラスの下半分は出来上がり♪

この後竿の交換をして、口を開くと…

 

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グラスの出来上がり!!!

 

講座生の皆さんも初めての作業に少し緊張気味でしたが、とても順調に作業が進みました。

皆さんの「伸ばしているところ」をご紹介します♪

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なかなか恰好いいです♪

延ばす時に形がゆがんでしまうと、

バナナのような形のグラスになってしまうのですが、

皆さんとても上手に伸ばせていました。

  

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初めてのグラスとは思えない出来の良さ!

6期生の皆さんもとても熱心で、ぐんぐん上達しています。

「ガラスってなんだか面白そう」

だった気持ちが

「ガラスって楽しい!大好き!!」

という気持ちになって行っているのが、見ていてとても伝わります。

講座生の皆さまの「もっと、もっと!」という探究心に

お応えできるように、私達スタッフもがんばります!!

 

・ ・ ・

 

ところで、このブログを書いている今日(12月18日)、山陽小野田市でも雪が降りました。

急に冷え込んだので、皆さまも体調の変化に気を付けてくださいね。

 

 

初級講座も、残すところ年内はあと1回です。

次回は、今回作ったグラスを加工して持って帰ることが出来ます。

初めて作ったグラスで、年末年始に乾杯してくださいね♪♪ (S)

初級講座(8回目)

12月5日の初級講座の様子をご紹介します。

 

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今日から“ポンテ”と“口を開く作業”が新しく増えました。

 

“ポンテ”とはイタリア語で“橋渡し”という意味です。

 吹きガラスで制作する場合、始めに吹き竿を使ってグラスの下半分を作り、

グラスの底に新しい竿を付けて吹き竿から切り離します。

それから、グラスの飲み口になる上の部分を作ります。

そして、この切り離す作業を吹きガラスでは“ポンテをとる”といいます。

 

いつもの様に、西川慎先生のデモンストレーションがありました。

 

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ポンテはアシスタントが作ります。

穴の開いていない竿にガラスを巻き取って形を整えます。

アシスタントはタイミングを合わせて先生のところへポンテを持っていきます。

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竿を回しながらセンターとってポンテをしっかり付けます。

中心がとれたら、吹き竿をピンサーで叩いて竿からガラスを切り離します。

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次に、はしを使ってグラスの口を作ります。

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はしをガラスの口にあてて、ゆっくり開いていきます。

ガラスが柔らかくて薄いので、力を入れすぎると口が曲がってしまいます。

なので、ここは慎重に…講座生さんも一緒に真剣になって見ていました。

 

 

さて、いよいよ練習が始まりました!!

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いつものようにガラスを巻き取って紙リンをかけ、吹いていきます。

この作業はずいぶんと慣れてきて、ガラスの形もキレイになってきてますね。

講座が始まって2カ月経ちますが、みなさんぐんぐん上達しています。

すごいです!!

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くくりも少しずつ出来るようになっています♪

 

 

そして、いよいよポンテ…

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少し緊張しながらも慎重にポンテを付けていました。

 

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…よしっ!!

 

この作業を時間を長くかけてしまうとガラスが冷めて割れてしまう事があるので、

少し素早く、けれど慎重にしなければいけません。

ここでうまくセンターがとれていたら後の作業がスムーズに進みます。

 

口を開く時も慎重に…

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今日は練習なので、口は開きたいところまで開いて小鉢を作りました。

来週は口をまっすぐ開いてグラスを作っていきます。

初めてのマイグラスが出来るので楽しみですね♪

 

 

さて、加工の時間です!

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先週、初めて息を入れて作ったブローの作品を磨きました。

口を開いてないのでグラスになりませんが、一輪ざしとして使えます♪

  花を生けやすくする為に、わざとガラスの口を傾けて底を削りました。

 

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口の大きさや水を入れた時のバランスを考えて、形をデザインしながら加工していきます。

 「どこに飾ろうかな~?」  「何の花をいけようかな??」 と考えながら、

楽しそうに加工していました♪

 

みなさん、また来週も一緒にがんばりましょうね♪♪

初級講座(6回目)

初級講座6回目の様子を紹介します。

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今回から吹きガラス制作で重要な“くくり”の練習を始めました!!

くくりを入れて卵型のペーパーウェイトを作りました。

“くくり”とは竿からガラスを切り離し易くするために、

ジャック(はし)というガラス用の道具を使って作品に細いくびれの部分を作ることです。

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始めに、西川慎先生のデモンストレーションがありました。

くくりがきれいに入ると、作品の形もきれいに出来上がります♪

先生がくくるととてもきれいな卵型になるので、講座生の皆さんは驚いていました。

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この先生の作品をお手本にして練習をしました。

 

 

今日はみなさん、いつも以上に真剣に集中して練習していました。

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 来週もこの練習が続くので、頑張ってくださいね♪

 

ホットショップでの練習後、

場所を変えてコールドショップ(加工室)へ。

いよいよ作品の加工がはじまりました!!

 

加工室では作品がまっすぐに立つように

加工機でガラスの底を削って平らにします。

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先生による荒削りから磨きまでのデモがありました。

やすりと同じように荒いものから細かいもので順番に削っていき、

最後はぴかぴかになるまで磨きあげていきます。

 

加工室ではホットショップと違って火を扱わないので火傷の心配はないのですが、

加工機で誤った使い方をするとガラスが割れて怪我をする怖れがあります。

十分に気をつけて作業しなければいけません。

 

加工機の使い方や注意する点などの説明があった後、

いよいよ実際に作品の加工がはじまりました。

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まずは今日、持って帰りたいお気に入りの作品を加工しました。

始めはどきどきしながら慎重に削っていましたが、

何回も削るうちに落ち着いた様子で加工していました。

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加工の途中で回転台の上に置いて、まっすぐ立っているか先生のチェックがはいります。

先生の「OK!」がでたら次の番手へすすみます。

 

最後の磨きが終わって、乾かしてみると…

底がぴかぴかになっていました!!

初めて自分で磨いたガラス作品を嬉しそうに眺めていました♪

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みなさん、初めてのガラス作品をゆっくり家で眺めてくださいね♪ 

来週もまた一緒にがんばりましょう。

初級講座(5回目)

11月7日(土)の初級講座では、前回の予告(?)通り、

「完成した作品に水をつけ、竿を叩いてガラスを竿から切り離す」

という作業が新しく加わりました。

 

・ ・ ・

 

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先週ガラスをつつくのに使った”ピンサー”(ガラス用の大きなピンセット)

を持って、ベンチの後ろにあるバケツに手を入れます。

その時、ピンサーを握って閉じておくのがポイント。

そうすると、閉じたピンサーのすき間に水がたまります。

水をためたまま、”くくり”という竿から切り離すためのくびれに

ピンサーを近づけて…作品本体に水がかからないようにくびれに水を落とします。

 

簡単そうに見えますが、最初はなかなかうまくピンサーに水をためたり、

狙った所に水を落としたりすることができません。

また、作品本体に水がかかってしまうと、その水で

小さなヒビの模様が出来てしまうので注意が必要です。

 

・ ・ ・

 

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慎重に、慎重に…

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水をくびれに落としていきます。

この水が触れた部分のガラスの温度が下がることで、

このあと竿を叩いてガラスを切り離すためのヒビを入れることができます。

 

・ ・ ・

 

講座中には、時折作業を中断して先生から作業の解説が入ります。

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慣れてくるとだんだんわかってくる、「ちょっとしたコツ」を、

講座生のお一人お一人の動きに合わせて指導します。

この、「ちょっとしたコツ」が体に身に着くとびっくりするくらい

制作がスムーズに進むようになるんですよ♪

 

・ ・ ・

 

さて、ここからは次週から始まる”くくり”の作業の説明です。

”くくり”とは、ジャック(はし)というガラス用の道具を使って

細いくびれの部分を作品に付けることです。

 

ガラスを竿に巻きとったそのままの状態では、竿に一番近い場所のガラスの直径が大きすぎて、

後で水をつけて竿から切り離すときに、叩いた衝撃で本体にヒビが入ってしまいます。

 

そこで、くくりを入れて衝撃に弱い細い部分を作っておき、

その部分に水をつけてヒビをいれ、より弱くした状態で叩いてガラスを切り離します。

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左側の写真では、作品が一本の筒のような形をしていますが…

右側のくくりを入れた後の写真では、くびれが出来て卵のような形になりました。

 

来週は、講座でこのくくりの作業を初挑戦!します。

ガラスの形を変える難しさ、楽しさをご紹介する予定ですので、お楽しみに♪

 

・ ・ ・

 

初級講座も、5回目が無事に終了しました。

講座生の皆さまも、未来館に通うことや吹きガラスの動きに

少しずつ体が慣れてきた頃でしょうか。

「やっと少しずつ体が慣れてきたけれど、覚えることがたくさん

あってまだまだ大変!でもそれも楽しんでいます」

という感想を頂きました。

ご夫婦で参加されている方は

「行き帰りや普段の生活でガラスの話をすることが増えた」とのこと。

帰りに焼野海岸の防波堤で釣りを楽しんで帰られたそうです。

これからも楽しんで行きましょうね~~~♪

初級講座(4回目)

初級講座4回目の様子をご紹介します。

   

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先週に引き続きガラスを巻き取る練習と、

巻き取ったガラスの形を紙りんで整える練習を行いました。

 

皆さん、前回より動きがスムーズになっていました♪ すごいです!!

 

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 先生の指導を受けながら、紙りんのかけ方ベンチの出入りなど

ひとつひとつ正しい動きを覚えていきます。

 

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今回は”ピンサー”という道具を使って

ガラスをつついてへこみを作り、ガラスの中に泡を入れました!!

もう一度ガラスを巻くと、へこみの部分に空気が閉じ込められて泡になります。

皆さん、楽しそうにガラスをつつかれていました♪

 

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最後に、慎重に竿を叩いてガラスを竿から切り離します。

 

 

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今日は、講座の最後に西川先生のデモンストレーションがありました。

講座生の皆さんが今がんばって勉強されている”紙りんのかけ方”のデモです。

皆さん、メモをとりながら真剣に聞かれていました!!

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そして、来週から始まる新しい作業の説明がありました。

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作品が完成した後に、

竿からガラスを切り離しやすくするために水をつけてわざとヒビを入れます。

そして、竿をたたいた時にひびの部分から離れていきます。

 

 来週、この作業が増えます!

講座生の皆さん、一緒にがんばりましょうね♪♪

 

初めての上級講座♪

 10月24日の上級講座では、先日中級講座を修了された

講座5期生の皆さんの初めての上級講座です!!

 

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5期生の皆さんにとっては中級講座が終了して

約1か月ぶりの吹きガラス講座、

しかもこれまで何年も講座を続けてこられた方と

初めて一緒に講座を受講するので、

「なんか緊張する~~~!」

と少し肩に力が入っていましたが…

 

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最初は少し緊張していた様子の皆さんも、

一度作業が始まると自然に体が動いて緊張がほぐれてきたようです。

 

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1期生さんの色の付け方や制作の様子を見て、

「これからどうなるんだろう?」

「このガラスパーツをどうやって使うんだろう??」

と興味津津の5期生の皆さんでした。

 

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最後には、以前制作した作品を鑑賞しつつおしゃべりをして、

いつもの笑顔が戻っていました♪

 

上級になると、他の期の講座生の方たちと一緒に受講することになりますが、

「吹きガラス楽しい!!」

「ガラスが大好き!」

と言って講座を受講されている気持は皆おなじです。

未来館の「ガラスの輪」がまた少し大きくなりました♪♪♪

初級講座(3回目)

 初級講座3回目の様子をご紹介します。

 

ホットショップでは、先週に引き続きガラスを巻き取る練習と、

巻き取ったガラスの形を紙りんで整える練習を行いました。

また、今週から新しく「ホットショップでのアシスタント」と、

「作品の加工」が始まりました!

 

まずは、ホットショップでの様子から…

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ガラスを溶解炉から巻き取った直後の様子。

熔けたガラスを巻き取った後の竿はとても熱くなるので、

このように水を使って冷まさないとヤケドをしてしまう可能性があります。

 

竿を冷ましたら…

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紙りんで形を整えます。

ガラスの形を変えたいところにきちんと指が当たるように、

どこを押さえればいいかを学びます。

 

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完成したら、竿からガラスを取り外して徐冷炉の中に入れます。

できたてのガラスの作品はまだとても熱く、そのまま放っておくと

内側と外側の温度差ができてひびが入ったり割れたりします。

そこで、徐冷炉に入れて一晩かけてゆっくりと常温まで冷ますんです。

 

 

そして、今週から加わった、「吹きガラスのアシスタント」です!

吹きガラスでは、多くの場合2人以上のチームで作品を作ります。

その際、メインで作品を作る人が動きやすいように

お手伝いをするのがアシスタントの役割。

 

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<エアーガンで煙を飛ばす>

紙りんをかけていると、ガラスに触れている部分が焼けて煙が出ます。

その煙を吸い込んだり、目に入ると作業がしづらくなるので、

アシスタントはエアーガンで風を出して煙を散らします。

風が作品に当たるとガラスがすぐに冷たくなって作業がしづらくなりますし、

風が耳に入ったり顔に当たるのもよくないので、

どこにどのくらいの強さで風を当てるかがポイントです。

 

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<紙りんを濡らしておく>

何枚も重ねて折りたたんだ新聞紙をしっかり濡らしておいたのが紙りん。

熱いガラスが触れたところはすぐに乾いて焼けてしまうので、

アシスタントは紙りんの表面を濡らして形を整えます。

 

 

さて、次は場所をホットショップからコールドショップに移して、作品の加工を学びます。

「ホットショップ」は、熔けたガラスを扱う場所。

「コールドショップ」は、名前の通り冷たいガラスを扱う場所。

ここで、ホットショップで制作した作品を、削ったり磨いたりして完成させます。

 

まず、加工機の説明と、作品を磨きあげるまでの工程を説明した後、

西川先生による加工のデモが始まりました。

 

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こちらは、「平盤(ひらばん)」といってガラスの表面を平らにするための機械です。

平盤でガラスを削った後…

 

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ガラスについた水をエアーで飛ばして…

 

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講座生の皆さんに見せます!

あっという間にガラスが削れてびっくりした様子でした。

 

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削ったあとは、回転台に乗せて、作品のバランスを整えます。

ここで重心がきちんとしていないと、ななめに立つ作品になってしまいます!

 

今日の加工の時間は説明とデモだけでしたが、

近々これまでに制作した作品たちを削って磨いて完成させる予定の

講座生の皆さんは、真剣にメモを取っておられました。

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まだ加工前の作品たち。

今後、底を平らに削ったり磨いたりして完成するのが楽しみですね♪

初級講座(2回目)

      今月から始まった初級講座の2回目の様子をご紹介します。

 

前回はガラスを巻き取るための竿を持ってベンチに出入りする練習を行いました。

そして、今回はいよいよ講座で初めてガラスを巻き取ります!

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溶解炉の中ではおよそ1200度の高温でガラスが熔けています。

前に立つだけでも熱い窯の中に竿を入れ、先端にガラスを巻き取ります。

皆さんとてもきれいに巻けていました!

 

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次に、巻き取ったガラスを紙りん(濡らした新聞紙)を使ってきれいな形に整えます。

「熱くてヤケドをするのでは?」

と心配になる方もいらっしゃいますが、大丈夫!

何枚も重ねて、一晩かけて芯まで濡らしてあるので

手で触れているところはそれほど熱くはならないんです。

 

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そして、最初に巻き取った量では、小さな作品しかできないので、

今回はさらに何回か巻き取ってガラスを大きくします。

この写真は、巻き取る前にガラスを少し冷ましているところ。

芯になるガラスがやわらかいと、次にガラスを巻くときに

とても難しくなるので、エアーガンを使って風でガラスを冷まします。

 

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何回かガラスを巻き取って、ガラスが大きくなりました。

大きくなると、ガラスの量が増えて重くなるので、竿を回すのが難しくなります!

 

左手で竿を回して、同時に右手でガラスの形を整える…

右手と左手が別々の作業をすることになるので、

最初はとても大変ですが、慣れてくると少しずつ体が動くようになります。

 

これからも初級講座の様子をブログでご紹介していきますので、

どんな風に講座が進んでいくのか、お楽しみに♪♪♪